Koka International Society

2024-12-26
NEWSLETTER KIS通信 Vol.65

NEWSLETTER (一社)甲賀市国際交流協会2024 KIS通信冬号 Vol.65
「みなくるプラザ」「甲賀市多文化共生センター」がオープンして7か月。現在、駐車場の整備工事が行われていますが、西部コニュニティーセンターを利用される方や市民の方が集う「皆が来る」場として毎日賑っています。オープン間もない5月25日には、真新しい集会室「鹿深ホール」にて一般社団法人甲賀市国際交流協会第3期定時総会開催を開催しました。また、9月には多文化共生センターのロゴも決定しました。

Topic 01 2024年度第3期定時総会に個人56名、2団体の会員様にご出席いただきました
5月25日(日)に開催した総会では、会員から質問や活発な意見も頂戴しました。「約4500人おられる外国人市民のうち、協会は何人を知っていますか」という質問もいただきましたが、実際のところ外国にルーツのある協会会員さんはわずかで、顔と名前が一致する外国人市民の方は1割ぐらいです。 しかし、様々な人や機関と連携することによって、何人もの人とつながっています。誰一人取り残さない多文化共生の社会をつくるため、今後とも多文化共生センターの事業、当協会の活動にご理解とご協力をお願いいたします。

Topic 02 「日本語教室 虹」「にんじゃ日本語教室」に特別感謝状
甲賀市には、日本語教室「虹」、日本語教室「にんじゃ」の2つのボランティアさんによる教室があり、長期滞在者や実習生など多くの外国人が受講しています。この活動は、彼らの仕事や生活、さらに地域社会での活動に貢献してきました。日本語を学びたい人は増加の一途を辿っています。そのような中、このたび、甲賀市市制施行 20 周年記念式典において、甲賀市より両教室に特別感謝状が贈呈されました。この度の受賞で、改めて長年継続されてきた日本語教室のボランティアのみなさんに敬意を表したいと思います。また、この活動が多くの市民に知れ渡る機会となった事を喜ばしく思います。コミュニケーションがうまくいかないために誤解が生じ、同じ社会で人と人の分離が起こります。言葉の壁は心の壁にも影響します。日本語教室で学ぶ外国人市民は、「情報のインフラ」ともいわれている日本語をしっかり学ぶことにより、より豊かな市民生活を送ることができます。ボランティア活動の中で、外国人市民と一番多く接しているのが日本語教室です。暮らしの相談を受けられたこともあり、多文化共生に向けた地域づくりにご貢献いただきました。(感謝状はセンターの会議室に展示しています)

Topic 03 甲賀市多文化共生センター事業「はじめての日本語 」
甲賀市国際交流協会では、今年度より甲賀市の委託を受け、市民の「いつものくらし」を支える取り組みの1つとして、「日本語を使ってできることを増やす」ことを目標とした日本語教室を実施しています。 7月より入門の日本語クラスを実施し、3名の外国人市民が参加しました。1時間半×25回で、生活の場面ですぐに使える日本語を学びました。どの学習者も積極的に学び、受講後は音声から必要な情報を聞き取ったり、簡単な会話ができたりするようになりました。来年は入門クラスに加え初級クラス、オンラインクラスも実施する予定で、より多くの学習者の「いつものくらし」を支える取り組みをしたいと考えています。

Topic 04 やさしい日本語でつながる「やさつな」防災教室・夏まつり開催
防災教室 ~みんなでマイ・タイムラインを作りましょう~
6月15日(土)、日本語交流チームを中心にやさしい日本語で防災教室を実施し、外国人市民9名、日本人市民11名(スタッフ含む)が参加しました。
防災アプリで地域の避難所や危険個所を確認し、自治体国際化協会の作成した「マイ・タイムライン検討ツール」を利用して、グループごとにマイ・タイムラインを作成しました。
少子高齢化により自助・共助・公助が難しくなる中、従来は「支援される側」と捉えられてきた外国人市民に「支援する側」となっていただくことが期待されています。多文化防災は自分や大切な人・地域を守る活動です。日本語交流チームではいずれの事業においても防災の要素を盛り込んでいます。

やさつなカフェ「夏祭り」
9月8日(日)には「夏まつり」を実施し、外国人市民20名、日本人市民8名が参加しました。はじめに「地震」について学習し、そのあと、そうめんやてんぷら作り、綿菓子、射的、ヨーヨーすくい、ビンゴゲームなどを通して日本の夏を体験しました。 遅れてきたためてんぷらが食べられなかった皆さん、ごめんなさい!ビンゴゲームで豪華なフルーツが当たった参加者はラッキーでしたね。スタッフも参加者も一緒になって準備し、楽しいひと時を過ごしました。

Topic 05 世界まなびじゅく1回目
韓国利川市とオンライン交流会&フラットキッズプロジェクト
7月6日、13日、甲賀市の小学生と姉妹都市韓国利川市新屯小学校の小学生10名ずつがオンラインで自分やその国の文化について発表したりして交流しました。韓国の児童はタブレットやスマホを駆使。新屯小学校ではスマホの授業もあるそうです。甲賀の児童は家からの参加なので、実物をすぐに取ってきて見せたりと、リアルタイムで交流しました。
続けてパートナーを決めて「フラットキッズプロジェクト」。自分を描いた人形が相手の家にホームステイしていろんな体験をして、手紙と共に帰ってきます。相手の人形も来るので、家族との外食や小学校に連れていったりして楽しい写真や手紙を書いて相手に送りました。夏休みの特別な体験になり、韓国に興味を持ってくれるとよいなと思います。

Topic 06 ハロウィンパーティー
様々な仮装をした小学生60名が集まり、小学校の英語の先生や甲賀市在住外国人ゲスト28名がハロウィンの文化やゲストの国の文化を教えてくれました。 ゲストの国のおばけ紹介では韓国の学校に出てくるおばけに怖くなる子どもも!メキシコのピニャータを割って飛び出てきたおかしをみんなで分けたり、インドネシアのジャンケン、タイ、ベトナム・ブラジルの伝統遊び、毎年恒例になったにぎやかなインドの風船割りゲーム、スライム作り、中国の白黒おばけに扮したゲストとゲームなど、ハロウィンだけでなく様々な国の文化に触れたり、ゲストと交流、その上おかしももらえる!小学生にとって楽しくて学びがあり、大満足な一日になったのではと思います。

Topic 07 外国にルーツをもつ子ども・保護者向け 中学校卒業後の進路ガイダンス
10月13日(日)、学校教育課主催で「外国にルーツをもつ子ども・保護者向け 中学校卒業後の進路ガイダンス」が開催されました。当日は、小学3年生~中学3年生までの児童生徒および保護者21組が参加され、それぞれの母語(ポルトガル語11組、スペイン語3組、タガログ語6組、中国語1組)に分かれて説明や相談が行われました。外国につながる先輩の話では、フィリピン出身の高校生、ブラジル出身の社会人お二人から「進路を考えるうえで社会で出会う大人や学校の先生によっても大きく変わる」「自分自身の努力が大事だ」ということなどが話されました。
こうした取り組みによって、外国につながる子どもたちの進路の選択肢が増え、これからの多文化社会を担う若者たちが活躍できる地域になるよう、当協会も貢献できればと思います。

Topic 08 国フェス2024 in Koka ~みんなでつくろう! カラフルな未来~
10月27日(日)、国フェス2024 in Koka ~みんなでつくろう! カラフルな未来~を開催。
実行委員会が中心となり、約1000人の来場者を迎え国際色豊かなフェスタとなりました。

また、11月には反省会を開催し、次のフェスタにむけて活発な意見や感想が出されました。その中で、20代の副実行委員長から「フェスタのためだけに集まるのではなく、一年を通じて、月に1回ぐらい集まって、多文化共生のことや協会の他の活動などを知ったり、学んだりできるといいと思う」という言葉が出ました。
願ってもない言葉でした。これから、若い世代の人たちが気軽に集まれる「(仮称)国際交流クラブ」のようなものが出来ればいいですね。
今年も実行委員長を務めてくれたタイスキユメさんからのメッセージを紹介します。

Topic 9 にんにん大花火 「にんにん横丁」でペルーの料理を出店
甲賀市の夏の一大イベント「にんにん大花火」が7月28日(土)に開催され、「 にんにん横丁」に出店しました。今年はペルーの会員さんによるペルー料理を提供。暑い中でしたが、あっいう間に行列が出来て大盛況のうちに完売しました。近年、ベトナムから来日される方が増えています。来年は、ベトナムの会員さんにご協力いただいてベトナム料理のお店を出してみてもいいかもしれませんね。

Topic 10 姉妹都市 大韓民国・利川市より代表団・市民訪問団・公演団33名が来市
利川市との市民交流は、当協会と利川文化院が窓口となり相互交流を実施しています。今回、甲賀市市制施行20周年を祝い、韓国の伝統的な民俗文化である「利川亀遊び」を披露する15名の公演団員と利川文化院市民交流団、そして利川市議会議長をはじめとする利川市代表団の皆様が9/28(土)~10/1(火)の3泊4日の日程で甲賀市に来られました。 滞在中は、市内で活動しているハングルサークルのメンバーが通訳として協力したり、両市の議員同士の交流など、多くの市民が利川市の皆さんとの交流を深める機会となりました。利川市とは陶磁器の交流から始まった経緯もあり、市内観光では、信楽の登り窯や陶芸の森に設置されている「友情の火種」のモニュメントを見学されました。懐かしい再会もあり、この交流の歴史の長さを感じる一場面もありました。また、忍術村の訪問では忍者ポーズで記念撮影をしたり、手裏剣投げの体験をしたりなど甲賀の秋を満喫されました。

Topic 11 甲賀市市制施行20周年記念事業 日韓文化交流友好親善公演
9月29日(日)には、約700名の来場者を迎え、あいこうか市民ホールにて日韓文化交流友好親善公演を実施しました。オープニングは甲賀市のすいりょう太鼓による力強いパフォーマンス。そして、韓国利川市の「利川亀遊び保存会」による楽しく躍動的なサムルノリの披露で開幕。
利川市はユネスコ創造都市でもあり、「利川亀遊び」は京畿道無形文化財にも指定されています。
この日は、「ユネスコがつなぐサムルノリとケンケト踊りのコラボレーション」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録された甲賀市に伝わる「風流踊」「瀧樹神社のケンケト踊り」も披露いただきました。最後は、国や言葉、世代を越えた全出演者が舞台に上がり、亀遊びや太鼓の共演が行われ、来場者からは「感動で涙が出た。」という声も多くありました。
姉妹都市提携の協定書には、「両市民は文化などの交流を通して相互の繁栄と幸福、世界のあらゆる人々が平和で友好的な関係を築くことをめざす」と書かれています。今回の公演でそれを実現できたことは、これまで交流事業に携わって下さった方々の努力があったからこそであり、姉妹都市交流を通じて両市の更なる発展に繋がることを願っています。 今回、本事業にご協力いただきました多くの皆様に心より感謝申し上げます。

Topic 13  第23回 滋賀県ミシガン州友好親善使節団9名が甲賀市の姉妹都市 (トラバースシティー市、マーシャル市、デウィット市)へ    9/5-9/12
コロナ禍の影響で6年ぶりに使節団がミシガン州へ派遣されました。甲賀市から6名と市外の方3名、合計9名が甲賀市の姉妹都市へ派遣されました。トラバースシティー市に3名、マーシャル市に4名、デウィット市へ2名の方が、訪問され、それぞれの都市でホームスティをされ、地域の方々と交流を深めてこられました。今回、派遣された方々の感想をご紹介します。

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令和6年9月5日から9月12までトラバースシティーにホームステイさせていただきました。若い時から海外に興味を持っていたものの、置かれている環境がままならずあきらめていました。長じて少しばかりの時間的、経済的余裕ができた現在、年齢的にも肉体的にも今だと思い応募させていただきました。風光明媚なミシガンのリゾート地と言われている宗谷岬と同じ緯度にある所です。 結果論から言いますと「行って良かった。」です。グループ分けで甲賀市の姉妹都市に滞在することになり、日本からのお土産には「土山茶のティーバッグセット」「甲賀市のみそ汁(インスタト)」「和風きんちゃく」を持参しました。お茶とみそ汁は花屋果市にて購入しました。

最後の夜は植樹式に参列し、女性市長ともお会いさせていただきました。日本式庭園でお茶席、折り紙、けん玉が用意され3名のホームステイ者があまりうまくできなくて恐縮いたしました。ホストの皆様はとてもやさしく、親切な方ばかりで奉仕精神あふれる方ばかりでした。

世界はIT社会でとても狭くなっています。だからこそ島国根性を廃止し、世界の人々の協調が大切なことを強く感じたホームステイでした。
トラバースシティー市 (O・Y)

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パンデミックから5年。幸運にも10年ぶり2回目のマーシャル市訪問が実現した。
変わらぬ歴史的な街並み、人々の温かいおもてなし。年に一度のホームツアーでは、古くからの建物や物を保存し、長く大切にしていこうという想いが伝わってきた。伝統的な社交ダンスも印象に残っている。変わったのは、建設中のフォードのバッテリー工場。広大なとうもろこし畑や大豆畑に隣り合ったソーラーパネル。環境に配慮した取り組みが進められているように感じた。
大きな目的は、友人クックさんご夫妻に会うこと。前回は30周年、今回は40周年と、甲賀市との記念すべき交流の節目の年に訪問できたことも大きな収穫だった。
市長から甲賀市の岩永市長への親書を託された。代表で受け取り、岩永市長からの親書を渡すこともできた。


甲賀市のお酒「笑四季」で乾杯し、甲賀市産の抹茶入りアイスクリームが出された。このアイスクリームのラベルには過去の交流で日本を訪問した中学生がデザインした忍者が描かれていた。
会場は、王宮に隣接したストームシェルターだった。昨年我が家にホームステイしてくれたマットさん一家にも会うことができた。

このような素晴らしい経験の機会を与えていただいたホストやミシガン国際親善の関係者の皆様に感謝するとともに、これからも甲賀市とマーシャル市の交流が末永く続くことを願ってやみません。マーシャル市(O・I)(O・H)

Topic 14 第23回滋賀県ミシガン州友好親善使節団 甲賀市姉妹都市訪問者 報告交流会

11月3日(日)14時から、甲賀市まちづくり活動センター“まるーむ”において、姉妹都市訪問に関心を持っていただいたり、ホームステイ受け入れ家庭の拡充を図ったりすることを目的に、「第23回滋賀県ミシガン州友好親善使節団・甲賀市姉妹都市訪問者・報告交流会」を開催しました。
9月5日(木)から12日(木)のミシガン州訪問には、甲賀市から参加した6名に姉妹都市を持たない県下の市町在住者3名を加えた計9名の方が、甲賀市の姉妹都市3都市を訪問されました。内訳はデウィット市2名(内甲賀市から2名)、マーシャル市4名(内甲賀市から2名)、トラバースシティー市3名(内甲賀市から2名)でした。

報告交流会には、訪問者7名を含む25名の方が参加いただき、多賀町在住でトラバースシティー市を訪問された方、訪問に同行された県国際協会の方、さらにミシガンでお世話になり10月で任期が終わって帰国されたばかりの元駐在員の方も駆けつけてくださいました。また数日後に中学生交流でミシガンを訪れる中学生や、旧町の頃から姉妹都市交流にご尽力いたただいた先輩のお顔も見え、盛り上がった報告交流会になりました。

一人約10分間ずつプレゼンテーションソフトを用いた訪問都市ごとの報告には、写真やおもしろいエピソードが数多く盛り込まれ、大変興味深く聴くことができました。その後、これまでにホストファミリーをされた方から経験談があり、最後は姉妹都市ごとにブースに別れてグルーブでの交流を行いました。また帰りには、文房具やトートバックなどミシガングッズのお土産も用意されました。
市民の方に広く周知して開催した報告交流会は今回が初めてでしたが、国際交流事業に対する一層の理解と協力をいただくために、今後もこのようなイベントを継続・充実させていきたいと考えるところです。

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